近くて近い国、韓国を近くからきちんと見つめる

大学時代に韓国語を学び始める。韓国在住歴計6年。近くて遠い国であった時代から、近くて近い国になった韓国。近くて、情報が溢れているが故に固定観念やイメージが定着しがちな隣国・韓国を可能な限りデータや事実に即し、客観的に紹介します。

日本と韓国の国際結婚

 

0.はじめに

  • 私は、大学時代から社会人となった現在まで、韓国で留学・勤務する等、韓国人や韓国社会と比較的多く接触してきた。私自身も、韓国人の女性と結婚しているし、韓国人と結婚した日本人、あるいは日本人と結婚した韓国人の知り合いも多い。
  • そこで今回は、私が個人的に思っている(思い込んでいる)こと、また、おそらく一般的なイメージでもある(?)、①国際結婚の中で、日韓のカップルが多い、②さらに、韓国人男性・日本人女性のカップルの方が、日本人男性・韓国人女性より多い、といった認識を検証してみる。

1.日韓の国際結婚件数と割合

  • 日本人の婚姻件数(2015年)は約63.5万件と韓国(約30.3万件)の2倍強。大雑把に日本の人口1.3億人、韓国の人口5千万人とすると、人口比でみた婚姻比率は韓国の方が高いと思われる。
  • 他方、国際結婚件数は、韓国の方が多い。
  • 従って、全体の婚姻件数に占める国際結婚の割合は、日本の3.30%(2015年)に比べ、韓国はその2倍以上の7.03%(2015年)。

f:id:korea-japan262:20170506162452j:plain                出典:厚生労働省人口動態調査、韓国統計庁国家統計ポータル

2.日本と韓国の国際結婚の国籍内訳(2015年)

  • 上記1.の通り、2015年の日本人の国際結婚数は20,976件。
  • このうち、夫が日本人のケースは14,809件。うち、2,268件が韓国・朝鮮籍の外国人と結婚しており、国籍別で第3位。
  • 妻が日本人のケースは6,167件。うち、1,566件が韓国・朝鮮籍の外国人と結婚しており、国籍別で第1位。

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                       出典:厚生労働省人口動態調査

  • 上記1.の通り、2015年の韓国人の国際結婚数は21,274件。
  • このうち、夫が韓国人のケースは14,677件。うち、1,030件が日本人と結婚しており、国籍別で第3位。
  • 妻が韓国人のケースは6,597件。うち、808件が日本人と結婚しており、国籍別で第3位。

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                      出典:韓国統計庁国家統計ポータル

3.まとめ

  • 国際結婚の中で、日韓のカップルが多い?                 2015年の日本人の国際結婚数は20,976件だが、このうち韓国・朝鮮籍の外国人との婚姻数は3,834件と国別で第2位(1位は中国)。2015年の韓国人の国際結婚数は21,274件だが、このうち日本人との婚姻数は1,838件と国別で第4位(1位は中国)。
  • 韓国人男性・日本人女性のカップルの方が、日本人男性・韓国人女性より多い?日本の統計では、絶対数では日本人男性と韓国・朝鮮籍女性のカップルの方が多いが、国際結婚に占める比率では、韓国・朝鮮籍男性と日本人女性の方が多い。韓国の統計では、絶対数においても、韓国人男性・日本人女性のカップルが多い。
  • その他メモ①:日本の統計では、韓国・朝鮮籍が一つのカテゴリーに括られているので、別途の考察が必要かもしれない。
  • その他メモ②:韓国人男性の国際結婚の相手国1位は、ベトナム。嫁不足に悩む韓国の農村部では、2000年代からベトナム人(など東南アジア)の花嫁を積極的に受け入れてきたとされており、これが統計にも表れていると思われる。